記録しよう

　先日、というか今さら、「CSIマイアミ」のお気に入りキャラであるスピードルを演じていたロリー・コクレーンが昔レンタルビデオでみた映画「エンパイア・レコード」に出ていたことを知って驚いた。wikipediaの彼の記事はチェック済みだったのだが、なぜかここを見逃していた（「24」とか「アルゴ」とか出てるんだー、とか、そこは見てたのに…）。

　そのとき思い出したのはそのビデオを見た時期のこと。10年かそれ以上前だと思うのだがちょうど今みたいに働かずにふらふらしていたことがあり、ちょうど歩いて20分ぐらいのところにレンタルビデオ屋があったので、散歩をかねて週に1回、たまに2回ぐらい通っていた。ちなみにファーストガンダムとZガンダムをこのとき全話見たのだが、ZZを見始める前に職についてしまった。なお、いまの家の付近にはそれぐらい手軽に行けるレンタル屋がない。

　そうやって借りていたビデオのなかに「エンパイア・レコード」があったのだが、この当時、読んだ本、聴いたCD、見た映画（といってもこの頃は映画館にあまり行ってなかったのでほとんどレンタルビデオ）の感想を小さいルーズリーフに書いてファイルしていたのだ。あの頃私はスピードルの中の人を見てどういう感想を持っていたのか気になった。そのファイルは引っ越しのときも捨てないで持ってきていたのだが、なぜかほかの家族の寝る部屋にそれを入れた箱を置きっぱなしにしてしまったため、家族がいないときにサルベージしてきた。

　さてなんて書いたかなー、と思ってページをめくったのだが…

　あれ？

　ないや…

　書いてなかった。

　そもそもこの映画のメモがなかったのであった。見たのか不安になってきた…いや、見たことなかったらあんなにびっくりしないよ。映画のタイトルみたとたんに「あー、あの役か!」って思ったもん。

　しかも「エンパイア・レコード」だけじゃなくて、ほかの映画もほとんど書いてない。たとえば、レンタル屋通いを始めるにあたって最初に見たのが、ある雑誌で紹介されていた「アイス・ストーム」という映画だったのだが、「あとあじ　わるい…」という一行だけだった。こんなもんだったっけか…

　なお、本についてもCDについても、最初はわりと細かく書いていたのが、やがて本のほうは気になった言葉か出版された日付だけとか、CDも発売日とか歌詞カードついてたかとかの記録だけになっていっていた。そうやって基本的な情報しか書いてない本のタイトルを眺めていると、こんなの読んだっけか、と中身がさっぱり思い出せない、読んでどう思ったのかもわからない本がけっこうあってちょっとさびしくなった。せめて軽くあらすじだけでも書いとけば、なにか思い出すこともあったかもしれないのに、もったいない。その上、このメモをいつの間にかやめてしまったあとも、たくさん見たり聴いたりしたものがあるのに、記録に残ってなくて思い出すきっかけもなく忘れ去っているものがあるのかもしれない。もったいない。ということで、このメモ再開しようかな…と思っている。ファイルにまだ白紙のルーズリーフだいぶ残ってるようだし…

　そしてこのファイルにはたくさん紙が挟まっていて、何かと思えばどっかの出版社の日めくりカレンダーかなにかに入っていたおすすめ本リストとか、どっかで見かけてメモだけしてある本の名前とか、当時いつか読もうと思ってとっておいてあったものだった。ざっと見た感じ、その後読んだものはほとんどないようだ。なさけない…

↓「エンパイア・レコード」予告編

この映画を見ようと思ったきっかけはGIN BLOSSOMSの曲「Til I Hear It From You」だった。