はじめに
とゆーことで、観たバンドさんの感想を忘れないうちに書いておこうと思います。
ただし、数日前の日記で書いたとおり、出場バンドの音源は「ハンガー18」のミニアルバムしか持っておらず、自分ができる限り予習をしたつもりですが、結局1曲も聴かずに観ることになってしまったというものがかなり多くなりました。一応前日に「METALLION」を読んでおきましたが、これもあまり頭に入りませんでした。ということで、かなり底が浅く、普通「余談」としておくべきものが本筋になるという可能性も。また、現時点でけっこうレポートを読んでしまい、「ああそうだったのか」いうこともいろいろあるのですが、その辺は含めず、あくまでその時の感想を書いておこうと思います。
さて、2日通し券で、家からの所要時間+当日のコンディションで、両日11時半から12時あたりに会場着、そこからトリまで観てました。入場口にはこのフェスおよびアジアのメタル事情を取材しに来ている「メタル・ヘッドバンガーズ・ジャーニー」の監督、サム・ダンさんがなにやら打ち合わせ中。扉にはいちおう撮影というか肖像権に関すると思われる注意書きが日英両言語であり、「顔が映ってしまうことがいやな人は出てください」みたいな直訳もはなはだしい日本語が消されていてその下に「キミも映画にでちゃうかも?」みたいな好意的に意訳された文章が手書きされていた。
何せこういうのは初めてなのでクロークを探してウロウロしていたあと大きいほうの会場に行ったらちょうどANVILの最後の曲が終わって「さんきゅー!」みたいな状態だった。で、そのあとのOPETH。TVKの「ROCK CITY」でプロモを1曲見て気になっていて、最低ここに間に合うようにと家を出てきたのであった。
うまい。くらい。しぶい。かっこいい。
「こんにちは。」「げんきですか?」と渋い声でやられてしまいました。(そっちかよ)
ということで、今日の昼休み、全く期待できないとわかっていながら職場近くのCD屋に行って、案の定何もなく帰ってきてネットで調べたら、今出ている最新のアルバムにDVDがついて再販されるということがわかった。でも発売日が11月15日!そんなに待てなーい、と仕事帰りに別のもっと大きいCD屋に寄ったら「DELIVERANCE」と「DAMNATION」が両方ともあったので買ってしまった。
余談だらけでさらに余談…
あのサラサラヘアを目指してみたいのだが…
そのまま水平移動。
「今日着いた」とか言ってなかったか?
あまり目がよくないので出てきたとき「パイレーツ・オブ・カリビアン」が2人、と思った。
もうすでに耳がおかしくなったのか、音がいまひとつなのか、ギターの細かいとこが聞こえづらくなってきた。これは2日目の終わりまで続く。バンドによっては多少まし、ということもあったのだが、下手すると全部同じ「がーーー」みたいに聞こえちゃったときもあった。
本題に戻る。出演者全体を見るとGIGANTOURのこの辺からしばらくやや系統が違うバンドが続く。すごくよく動く、元気な人たちだった。あの声で哀愁入った曲というのはけっこう好きになるかもしれない…
・休憩と後悔
ここで休憩し、Tシャツ買いに行く。公式の売り切れ早すぎ。ここでOPETH買わなくて後悔する。翌日行ったらもうなかったからである。その日出るバンドがメインということらしい。あんまり多いので、初日見た時点で「全部ある」と思いこんでしまったんですね。
でULTIMATEを横目に見てゆるゆる戻ってみると、ちょうどDRAGONFORCEのステージが終わって「さんきゅー」とやってるところで、ふたつのステージの間にある大きな画面にその様子が映っていたところだったのだが…
貧乏性なのか、体力があるほうでもないのにたくさん見ようとするのは「自分がいないときに何か面白いことが起こっていたらどうしよう」と思ってしまうからなのだが、どうやらそんな「面白いこと」が起こってしまっていたようだ。
何よ、あのドラえもんギター!
見たかったじゃないのよ!!
さらにLOUD PARK公式サイトのレビューに「ザクの斧とガンダムのビームライフルのギター」と書かれていたのであった。見たかったじゃないのよ!
・BACKYARD BABIES
HARDCORE SUPERSTARと同系統というようなイメージを持っていたのだが(どっちも何曲か聴いたことがあるはずなのにね)、こちらのほうはもっと直球ロケンローな感じ。そういえばヘラコプターズとも関係あるんだったもんね。私ヘラコプターズも聴くんで、こっちをチェックしてなかったのはうかつだったと思った。
・CATHEDRAL
ここも曲をろくに知らないのに興味だけはあったバンド(アルバム買えよ)。
…社長、こわいよ!(注・褒め言葉)
社長の怪しい動き。社長に視線釘付け。他のバンドの人たちと全然違う。
ときどきレオ・スミーに目をやって「かっこいいなあ…」とうっとりしてみたり(ばかです)
・DIR EN GRAY
いちどお食事コーナーに行ったのだが(このときOPETHサイン会中。人ごみの奥にミカエルさんがちらりと見えたので満足)、このアウェーの空気をどうするのか、期待したいところもあったので、戻ってみた。
しかし…
理由は私の側にもあるだろう。私も少し壁を作っていたのかもしれない。しかし、私は残念ながら彼らのほうにも「壁」を感じてしまったのだ。私たちのほうを向いてくれていないと思ってしまったのだ。他の海外のバンドは「聴けー!」というパワーをこちらに向けてくるのだが、彼らは感じることができる人だけついてきてね、というような印象を受けてしまった。オープニングを見逃したので言い切っていいのかわからないが、ラストでやっとみんなステージの前のほうに出てきて、煽るようなそぶりをして、ちょっと救われた。
ちなみに普通の声で歌うほうが個人的には好み。
そんなことを考えつつ迎えたARCH ENEMYがエンジン全開で1曲目が「NEMESIS」で「ALL FOR ONE, ONE FOR ALLとやられてしまうと」(注・「NEMESIS」の詞の全体はよくわかっておりませんが)「ほらー、こうなんだよ、こうじゃないとだめだよー」と思ってしまうのである。アンジェラ姐さんがこちらに向ける力にはちょっとグッときてしまった。こらえたけど。
ところで、「メタル・ヘッドバンガーズ・ジャーニー」を観て、今日またアンジェラ姐さんを見て思ったのだが、アイメイクというか目のまわりのメイクというか、どういう心境でやっているのだろう。映画のときのほうが強烈だったが。
ワールドカップ前に見たブラジル代表のドキュメンタリー映像で、ブラジル代表が試合会場に向かうバスの中で選手みずからタイコ叩いたりしてサンバを歌っていたのを思い出して、ブラジルの人というのはみんなああいうパーカッションが生活のなかに普通にあるもんなのかなと思った。
「METALLION」によると、フェスでよくやってるということで、そりゃ練習もするんだろうけど…
いきなり余談:フランクがころんだ。というか頭振りながら後ろ向きに歩いていったらそのまま転がっちゃった。
本題。80年代の記憶+ベスト盤でいちばん予習ができていた(ほとんど復習に近かった)ということもあり、いちばん参加できたと思ったバンドだった。聴いてみたら好きなほうだったのに、ここで歌うとかここで何か叫ぶとか、そういうのがわからないと「ああ、盛り上げられなくてすみません」とか思ってしまう性分なのである…
5人それぞれいちどは生で見てみたいと思っていたので、楽しかった。みんないい人そうだ。ジョーイあんまり変わってない。しかし今思うと20年前が多少年上に見えていた(ぼかしてます)のかもしれない。若いうちから上に見られる人は年を取ってもあまり変わらないように見える。
2日目のアラヤさんもそうだったんだけど、ベテランになるとMCは勢いなど必要がないのである。
小さくぱちぱち手を叩きながら笑みを浮かべてステージを左右に静かに歩く姿は「大佐」と呼ばれるほどの人には失礼かと思うのだがちょっとかわいらしいとすら思えてしまった。
ハロウィンに出るはずだったのが延期になっちゃったアルバムに入る曲から「WASHINGTON IS NEXT」という曲をやった。タイトルからして政治的なメッセージがありそう。ざかざかというよりはインストを含めややメロディアスだったろうか。
もう終盤なので、かなり音がわかりづらくなっているのと予習が足りないのとで「PEACE SELLS」は終盤のタイトル連呼でようやく気づくという情けなさ。
・その他
待ち時間の間のCMやトイレの壁(個室の中まであったよ)に張ってあった来日アーティストの多いこと。よくわからんが全国のZEPPの取り合いみたいになっちゃってたような…1月2月は悩むよ。クリエイティブ・マンのブースに紙が貼ってあったのを見て知ったのが当日携帯から書いたTOOLとEVANESCENCE、それに加えてANGRAとBLIND GARDIANが組んでやってくるらしいんだよ。どうすんだよ。
1日目の反省その1:貧乏性すぎ。1曲目を観始めたらもううごかないというのがなぜか自然に自分ルールになってしまっていたが、ちょっともったいない。ULTIMATEのほうに全然行けてなかったし。
その2:あまりちゃんと食べてなかった。屋台も楽しみましょうね。
…というようなことを思いつつ、珍しくホテルの風呂にお湯をためて入った。