naxilaのブログ

雑記です

「本棚探偵の生還」を買って読んだ

 喜国雅彦さんといえば私にとっては「BURRN!のマンガの人」で、いちおう漫画家さんであるということはわかっていたけど誌面にその他のお仕事のお知らせを見た記憶がなくまたなぜか私もそれ以上調べようとしないままなんとなく20年以上経ってしまった。

 それがtwitterやってていつのまにか喜国さんが新しい本を出すということを知った。最初はそんなにピンとこなかったのだが「こんな時代に無謀な造本」というフレーズがとても気になり、本屋さんで見てみたところ「そのとおりだ」と気に入ってしまい中身もよく知らないまま即買いして読み始めたのであった。

 おもしろかった。喜国さんミステリマニアの古本マニアって知らなかったし。で、これはシリーズものでこれの前に「冒険」「回想」が出ており、現在はこれが文庫化されていると知り、これは買わないと、と「生還」を読み終えた数日後、仕事帰りに本屋へ寄ることにした。
 
 が、結構ないのね。新宿の本屋。「回想」はあっさり見つけたんだけど「冒険」がなぜかおいてない。南口の紀伊国屋は仕事帰り+カゼの病み上がりで体力的にきついということでパスしたんだけど、それ以外の大きめの本屋を4件まわって「回想」はあったんだけど「冒険」がない。これは出直しかなあ、でも「回想」から読むのもどうかなあ、と思いつつ、ダメもとでいままででいちばん規模の小さい本屋さんに入ってみたところ…あっさり発見。しかもここ「冒険」も「回想」もあった。規模が大きければいいってもんでもないのね、これはひょっとして古本屋さんを回る楽しみに通じているのだろうか…と思いつつ、これも最近読了。

 本に埋もれた家とかほんとにあるんだ…とか西武新宿線の中吊り広告に時々出てる所沢の古書市がでてくる、古書市ってそういう仕組みなんだ、とか、そういえば昔は「書斎作りたい」と思ってたっけ…とか、本屋さんのミステリのコーナーにいつも並んでいる地味な字の背表紙でビニールがかかっている本が「ポケミス」だったって初めて知ったし、「英国ミステリ道中ひざくりげ」が気になってしかたないし、何より「冒険」「回想」の単行本バージョンがどんなんだったのか見てみたいし(できれば著者検印が入っているという「本棚探偵の冒険」の初版)…さらに雑誌や新聞で紹介されている古い本が行きつけの本屋の検索で見つからないとなればAMAZONをなんとなく使いたくない私は「じゃあ古本屋さんに行けば…」と思い始めている。おそろしや。

 とりあえず中古CD探しは時々やっているので(いちばんの探し物はTIMES TWOの2nd)ブックオフに行く時は本のコーナーにも行くことになるんじゃないかな…すごい影響され始めてる… 
 とりあえず部屋をもうちょっと片付けてずっと前から考えてるけど実行してない机の買い替えと模様替え(ここに新しい本棚を買う計画が入っているのだ…)にいよいよ着手せねばならん、と思う。