naxilaのブログ

雑記です

BACKSTREET BOYS: SHOW 'EM WHAT YOU'RE MADE OF

オフィシャルチャンネルの予告編

↑の日本語字幕


 少し前にバックストリート・ボーイズのtwitterアカウントで映画の話が出ていて「なんだこれ?…まあでも日本ではやらんだろう、DVDかブルーレイは出るといいなあ」と思ってそのまま放っておいてしまったのですが、いつも月1ぐらいの間隔でやってる映画の公開スケジュール調べを先月末にやっていたところ、これが上映されるということを知り、先週行ってきました。

 内容は最新作であり結成20周年の年に発表されたアルバム「In A World Like This」の制作からツアーの準備の模様にこれまでの歴史を振り返る映像を交えたドキュメンタリーでした。メンバー全員でそれぞれの生まれ育った町を巡り、こどもの頃の思い出を語り合って残っているビデオを見て笑ったり泣いたり…結成後のレッスンやツアーの様子など、残しておいてくれてありがとうございましたという映像満載でした。

 私は彼らがデビューした当時のことを覚えているのですが、そのときはもうすっかり男性アイドルグループのようなものが(とりあえずチェックしてたアメリカのチャートでは)流行らなくなっていたので、「今時これは売れるんだろうか」と思った記憶があります。その後ヨーロッパ経由でアメリカでも売れ始めたときは確か結構R&Bテイストが評価を受けていたみたいなことをどっかで見たか聞いたかしたような気がします。彼らの成功後同じようなボーイズグループが雨後の筍の如く現れたものの、同じように成功し、かつ今日までこの規模で活動できているというのがたぶんいないと思われるのですが、この映画での映像を見る限り、結成当時から5人のコーラスを大事にし、家族のような関係を築いてこれたというのはこれ奇跡的なんじゃないの、と思わずにはいられません。途中でガチ口論になるシーンも入っているのですが、それはあくまで良い作品(とツアー)をつくるため、という目的で同じ方向を向いているとわかるので、ハラハラはするのですが逆に心強いというか。(そしてそれを冷静にまとめるケヴィンの長兄ぶりよ…)

 ところで「雨後の筍」と申しましたが、グループの歴史を振り返るパートで「うわー…」と思わされたのがルー・パールマンという人の存在です。この人がバックストリート・ボーイズのメンバーを集め、デビュー前から面倒を見て、成功を後押しした人…と思いきや、この映画の途中でメンバー全員に彼らに「これからこのグループを売り出すよ」みたいな感じでとあるビデオを見せたことをメンバーが語っております。それがですね、インシンクのビデオだったんですね…この人については英語版wikipediaがあったのでそれを見てみたのですが、どうもこの人が自分で「雨後の筍」をガンガン生やしてたようなんですね。そしてそのギャラをずいぶんもらってたのか、取り分が多すぎるということでバックストリート・ボーイズだけじゃなくて他のグループからも訴えられたりしてます。そして今は別の詐欺罪で服役中だそうです。

 さてエンドロールも流れて、でもその明かりでチラっと腕時計を見たら上映終了予定時間までずいぶんあるぞ、なんだろと思ったら監督のご挨拶から始まる別の映像が…これライブ・ビューイングのページにも書いてあるのですが「映画館独占スペシャルパフォーマンス映像」で、どうやらロンドンと他のヨーロッパの都市で同時に上映会をやって、ロンドンの劇場では上映後にメンバーが舞台に上がってアコースティックライブを行った(そして他の劇場でそれをライブビューイングしてた)ときのもののようです。それを追体験するような形になっているわけですね(しかしもうリアルタイムではないとわかっているので、こっちの映像にも字幕をつけていただきたかったです)。

 なお、先週4月3日で上映終了してしまった映画館も多く、さらに今週末の10日でおそらく他の映画館でも上映終了になるものと思われます。ちなみに、普通の映画ではなくライブ・ビューイングという扱いなので2500円。各種割引はききません。