余談
今、派遣社員というとちょっとネガティブなイメージのようだ。
ドラマが始まる前にも、冷ややかな反応をけっこうネットで見た。
私の場合、身内に派遣会社に勤める人間がいて、確か派遣会社に勤めるようになったときはまだバブルだった記憶があるので、今のように都合よく使われる存在、のようなイメージはなかった。時々「スタッフさん」の話をするのだが、それもどちらかというと「エキスパートを派遣する」な感じの話が多いし。私が大学を出て仕事につかずふらふらしていたとき派遣会社に登録するという選択をしなかったのも「そんなに立派なスキルがないし」という理由だった。
ということで、あのドラマの主人公・春子はそういう「エキスパート」を思いっきり極端にしたような印象だった。
途中で東海林(洋さん)がヒューマンスキルがゼロとかいろいろ不満をぶちまけるシーンがあった。その前だったか後だったかもう忘れちゃってあとでビデオを見ようかと思うが、春子がかつて経営破たんした銀行をリストラされたらしいことを表したシーンもあった。プロフィールでは年齢不詳だが、その頃の彼女はひょっとしたらお仕事のスキルではなくて「ヒューマンスキル」をはじめ東海林が春子に対して足りないと言ったものだけでなんとかやってた、という状況だったのではないか。職場の雰囲気をこわさず、仕事はできなくても(まあ若かったんだろうからしかたないですけど)気合でカバーするがんばり屋さんが、いざとなったらあっさりリストラされたことで、会社に属すること、「ヒューマンスキル」なるものへの不信感が生まれ、信じられるものは自らの能力だけという結論になったのでは…
今、派遣は安いコストで都合よく使える、みたいな感じだけど、本来はそれなりのエキスパートさんがビシッと仕事してくれるものなのではなかろうか。このドラマ、ちゃっかり派遣会社がスポンサーについてるけど、そんなに思惑通り登録が増えるのかな?私はむしろ「よほどのスキルがなければ登録してもやっていけないぞ」と思いましたが…
まだ1話なのに想像を膨らませすぎてしまった。